道徳「道徳読み」「道徳さがし・道徳みつけ」

「道徳読み」は5つのパートに分かれています。

その中の、パート2は「道徳さがし・道徳みつけ」です。

このことについて書いていきます。

 

道徳の資料には、様々な道徳が隠れています。

そこで、

「良い道徳だな」と思うところに線を引く、

「悪い道徳だな」と思うところに線を引く、

このような活動が、自分の中にある道徳を表現することに繋がります。

 

「良い道徳」「悪い道徳」を見つけて線が引けたら、

次は、「なぜ、良い・悪いと思ったのか」理由を書きます。

 始めは、これがうまくできません。

なんと書いてよいのか分からないのです。

 

この状態を改善していくために、どのようにしていくとよいのか。

 

まずは、主人公の言動から道徳みつけをする、

(主人公の「わたし」の言動で良いと思うところ、悪いと思うところに線を引いてごらん。)

 といった具合にするとよいと思います。

 

さらにいうと、

①主人公の言動から「よい道徳」を見つけて線を引いてごらん。

②なぜよいと思ったのか理由を書いてごらん。

③①②と同じように、「悪い道徳」を見つけて線を引き、理由を書いてごらん。

といった具合にすると、よいかもしれません。

 

そうした上で、②のときに『道徳言葉』を使えている子に発表させるとよいです。

例えば、「努力している」「継続している」「礼儀正しい」「自然を大切にしている」

などといった言葉です。

文章に含まれている言葉がそのまま道徳言葉になることもあります。

それを教室に掲示していくと、別の資料でも同じ『道徳言葉』が使えることがあります。

すると、始めは理由が書けなかった子も、理由が書けるようになってきます。

 

道徳が知識として積み重なっていきます。

f:id:harutopia19860507:20180524193256p:plain

 

継続していくと、

主人公以外の人物の「道徳みつけ」をしたり、

描写から「道徳みつけ」をしたり、

挿絵などから「道徳みつけ」をしたり、

といったことができるようになってきます。

 

 こうなってくると、「道徳みつけ」は授業時間だけでは足りなくなってきます。

そこで、「道徳の予習」という発想につながることもあります。

 

以上は、児童が「道徳みつけ」をするときの話ですが、

教師も「道徳みつけ」をするとよいと思います。

教材の研究になります。

とてもおすすめの教材研究法です。