道徳『資料の予習』
道徳は「答えのない教科」である。
これに対して、算数は「答えが一つしかない教科」である。
(と、いうことにしましょう。)
以下、私が道徳・算数に対してもっているイメージ。
<道徳>
・様々な価値に触れ、考えを広げていく・深めていく
・アプローチの仕方によって、結果が変わってくることもある
・美徳という言葉がある
<算数>
・様々な価値に触れながらも、よりよい方法を考える
・アプローチの仕方は様々だが、答えは変わらない
・公式や法則に美しさがある
道徳も算数も多様な考えにふれることが大切である(と思いますが、いかがでしょう。)
さて、ここからが本題です。
道徳で、多様な考えに触れる時間をどのように作り出すか。
「道徳読み」の「道徳みつけ」を行い、それを「交流する」ことで多様な考えに触れることができると考えている。
「道徳みつけ」では、様々な内容項目について触れることができる。
しかし、これだけで45分のほとんどが終わってしまうこともあると、以前の記事に書いた。
では、その資料で一番考えたい内容項目について、多様な考えに触れるにはどうするか。
そのためには、「道徳みつけ」による『資料の予習』が一つの手立てとなると考えている。
1学期前半に、「道徳みつけ」だけで45分のほとんどを使ってしまう授業展開となってしまっても、長期的に考えると、「道徳みつけ」の仕方が分かり、自分で「道徳見つけ」が行えるようになると、資料の予習が可能となるという利点が生まれる。
すると、教師の範読の時間が省ける。
教師の範読が必要ないというわけではない。
教師の範読が効果的なこともある。
しかし、多様な考えに触れさせるために時間の確保が必要ならば、資料の予習を行い、教師の範読をなくすこともあり、ということである。
範読となくすと、授業のスタートとともに、「道徳みつけ」でどのような道徳を見つけたかを交流することからスタートできる。
さらに、中心発問に時間を使うこともできる。
道徳の予習、オススメです。
前回の記事も一緒に御覧いただかないと、少々伝わりづらい内容となってしまいましたが、御一読いただきありがとうございました。