道徳「道徳読み」「省みる」
「道徳読み」のパート5は「省みる」です。
いわゆる振り返りです。
しかし、「省みる」という言葉を使うことにその重要さがあります。
例えば、算数の振り返り、、、
「今日の学習で~~ということが分かりました。」ということが書かれることが多いと思います。
中には「Aさんの~~という考え方と、Bさんの~~という考え方を聞いて~~~~」ということを書く子もいます。
算数の学習では、その時間に学習したことをたくさん振り返ってよいと思います。
これは、算数が頭の学習だからです。
たくさん思い出してよいのです。
では、道徳はどうでしょうか。
道徳は、心の学習にしたいと思っています。
その時に、資料・教材の中にある道徳の一つ一つを振り返っていても、知識としての道徳止まりです。
一つ、これだ!という道徳について考える時間にしたいと思います。
そして、道徳の授業から、自分の生活に意識を映していく必要があります。
そのために、あえて振り返りとは違う言葉、「省みる」を意識的に使います。
国語や算数の授業の振り返りと、道徳の「省みる」を差別化するのです。
では、「省みる」をどのように行うとよいのでしょうか。
1、その善いところを見て、自分もそうなりたいと思う。
2、その悪いところを見て、自分もそういうところがありはしないかと思う。
この2つを軸に考えるとよいと思います。
低学年ならば、もっと具体的な言葉を示す必要があるかと思いますが、高学年ならば、この言葉の意味などを少し伝えて上げれば大丈夫です。
授業の最後に、「では、省みる時間にしましょう」と言えば、その時間に心に残った道徳について自分はどうだろうかと書くことができます。
私はこの「省みる」の『省』という字が重要だと思っています。
『はぶく』とも読みます。
上記の2について省みるとき、自分の中に悪いところがあると省みたら、それは省いていこうとする心が働きます。
「悪いものは省いていこう」という声掛け、響く子には響きます。
では、この「省みる」。
一度行えば十分なのでしょうか。
論語に「三省」という言葉が出てきます。
訳し方はいろいろですが、私は「たびたび省みる」という訳が好きです。
私のワークシートには「省みる」という欄と「もう一度省みる」という欄があります。
子供たちには、何度か省みる時間を与えたいと思い実践しています。
国語や算数の頭の学びは、何度か繰り返し行いますよね。
道徳の心の学びも、何度か繰り返し行った方がよいと思いませんか?
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さて、これまでの記事で「道徳読み」の5つのパートについて一通り書き終わりました。
今後は、思いつくままに記事を書こうかと思います。
その際、以前の記事に書いた内容とは矛盾する内容も書くかもしれません。
過去の自分を更新していくことが大切だと思いますので、御了承ください。
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