先生はトイレではありません。
児童「先生、トイレ。」
教師「先生はトイレではありません。」
このような声掛けの実践があります。
最近、この実践の危うさを感じています。
この実践で大切なのは、このセリフではなく、
このあとに「先生、トイレにいてもよいですか?」と言えるように指導することだと思います。
つまり、このあとの指導やフォロー、学級全体への取り上げ方について理解することが大切なのです。
理解しないまま、「先生はトイレではありません。」と言う指導をするとどうなるか……
似た場面で「〇〇は△△ではありません」といった、揚げ足を取るような姿が見られるようになるおそれがあります。
たまたまこの実践を知って、
(これはおもしろそうだ!やってみよう!)と思っていたところ、
早速、「先生、トイレ。」と言ってきた児童がいたので
(チャンスだ!よし!行ってみよう!)ということで、
「先生はトイレではありません!!」と言ったら……
……その子は腹痛で一刻も早くトイレに行きたい状況だった。
なんてこともあるかもしれません。
最初に、「この実践の危うさ」と書きましたが、この実践自体が危ういのではなく、
「この実践がなぜうまれたのか考えずに実践する人が危うい」ということです。
よい実践を知り、「やってみよう!」と思うのはとてもよいことだと思います。
私も、このように思って実践してきたことがたくさんあります。
そして、たくさん失敗してきました。
たくさん失敗したからこそ、今の自分があります。
でも、今思えば、もう少し考えてから行動すればよかったなということもたくさんあります。
自分への戒めに、ふと思ったことを書きました。