道徳「道徳読み」「発表する」

道徳読みのパート3は「発表する」です。

いやいや、授業なんだから発表することもあるだろう!と思いますよね。

 

ここで大切なのは、「話し手(発表者)と聞き手がどのような心持ちでいるとよいか」、ということを子供たちに伝えているかどうかです。

私は、特に「聞き手」の心持ちが大切だと感じています。

 

聞き手は「受け入れよう」という姿勢が大切です。

友達の考えを聞き「なるほどな」「そういう考え方もあるのだな」と感じることです。受け入れる姿勢があると、自分の中に道徳が増えてきます。

ある意味、多角的なものの見方が身に付くと言えるのではないかと思います。

 

ここで発表するのは、主に、パート2の「道徳さがし・道徳見つけ」で見つけた内容を前提としています。

「道徳さがし・道徳見つけ」では、見つけた道徳を道徳言葉で表現します。

例えば「努力している」「優しい」等です。

こういった言葉は、受け入れる側は拒否をする理由がありません。

だから、受け入れる姿勢が大切です。

 

しかし、従来の道徳の形では、「受け入れる姿勢だけ」では危険かも知れません。

ややもすると「(親に向かって)むかつく」という発言だって出るかもしれません。

これを受け入れようとしてしまっては、不道徳な方向へ進んでしまいます。

※従来の道徳の方法はとてもすぐれていると思います。あくまでも「受け入れる」姿勢に関しての、個人的に注意すべき点だと思い書いています。

 

「道徳読み」は指導法ですが、同時に『考え方』でもあります。

『考え方』ですから、応用の幅は広いと考えられます。

私自身、「道徳読み」を実践して約1年になりますが、様々な形で授業に生かしています。

「道徳読み」、おすすめです。