道徳「道徳読み」「道徳さがし・道徳みつけ」
前回の投稿で、「道徳読み」の「発表する」について書きました。
その際、“受け入れる姿勢が大切です”と書きました。
受け入れることで、自分の中にある道徳が増えていきます。
そうなると、「道徳さがし・道徳みつけ」の時間に、
より多くの道徳を発見することができるようになります。
このようになってくると、このあとの「発表する」がさらに充実します。
「道徳さがし・道徳みつけ」で少ししか発見できないと、
自分と同じところに線を引いている子と出会うことも少ないでしょう。
しかし、道徳を多く発見するようになると、
自分と同じところに線を引いていること出会うことが多くなります。
すると、同じ箇所に線を引いているのに異なる理由を書いている友達もいて、
「おっ!」と思う回数が増えます。
さらに、自分が「よい道徳」と思っているところを、
相手は「悪い道徳」としていたら、「おぉ!!」となります。
これが「多面的・多角的」につながるのではないかと思います。
ちなみに、私は、友達の発見した道徳で「なるほど」と感じたところは
緑(または黒)の線を引かせるようにしています。
自分の見つけた良い道徳(赤線)・悪い道徳(青線)と区別するためです。
教科書に緑の線がたくさん引かれている子は、
友達の道徳を受け入れようという姿勢が見られるとも言えます。
これ、通知表の所見にも使えますよ。
たまには、子供たち全員が「悪い道徳」と判断したところに、
教師が「先生はよい道徳だと思う!なぜだと思う?」といってみれば、
子供たちは一生懸命に考えます。その逆も然りです。
それから、登場人物が悪いことをしてしまったとき。
子供たちは青線を引くでしょう。
では、なぜ登場人物は悪いことをしてしまったのだろう?
登場人物はどんな気持ちだったのだろう?
と聞くと、登場人物の気持ちを理解しようと考える意見も出ます。
相手の立場に立った考えが聞こえてきます。
今までの道徳授業に無理なく取り入れられるのも
「道徳読み」のよいところです。おすすめです。